タンクローリーの運転手に法律で必要な資格は運ぶ物で違い、運転免許は車の大きさで決まります。
法律では丙種でもよいガソリンや灯油の仕事でも、求人では乙4を条件にする会社があります。
- 乙4がないと乗れない?丙種ではだめ?
- 今の免許から、何をどの順で取る?
読者さん資格は、入社する前に全部そろえるべきですか?



危険物の資格は先に取りやすく、大型免許は会社の取得支援と比べて決めると選びやすいです。
筆者は必要な免許と資格(大型二種・けん引・乙4・高圧ガス移動監視者)はそろえていますが、タンクローリーで働いた経験はないため、仕事のことは公式の情報で調べました。
- ガソリン・灯油などは、扱える危険物取扱者が乗る(丙種でも、運転手本人でもよい)
- 高圧ガスはガスの種類と量によって移動監視者、牛乳や粉は危険物の資格が不要
- 大型の単車(運転席とタンクが同じ車体にある車)は大型免許、トレーラーはけん引免許も必要
\ 乙4や丙種で乗れるか知りたい方へ /
タンクローリーに必要な資格の一覧


タンクローリーの運転手に法律で必要なのは、運ぶ物に合う資格と、車の大きさに合う運転免許の2つです。
運ぶ物が牛乳や粉など危険物でない物なら、危険物の資格は不要です。
求人には、これとは別に、会社が決める条件があります。
| 必要なもの | 法律で必要なこと | 求人の条件の例 |
|---|---|---|
| 危険物の資格(ガソリン・灯油・軽油・重油など) | その危険物を扱える危険物取扱者が乗る。運転手本人でもよく、この4つなら丙種でもよい | 必須・丙種以上・乙4が必要・入社後に取得・不要に分かれる |
| 高圧ガスの資格(LPガス・酸素など) | ガスの種類と量によって、高圧ガス移動監視者が監視する | 高圧ガスの仕事では必須の例がある |
| 毒物・劇物の資格(硫酸・塩酸など) | 毒物劇物の法律には、運転手個人の資格の決まりはない(消防法の危険物や高圧ガスにも当たる物は、それぞれの決まりもかかる) | 会社によって違う |
| 運転免許(車の大きさで決まる) | 大型のタンクローリーは大型免許、トレーラーは大型免許とけん引免許 | 大型免許は必須が多く、入社後に取れる求人もある |
| 運転の経験 | 法律の決まりはない(運送会社は、運転の仕事が初めての人などに指導を行う) | 未経験OK・経験者優遇など |
\ 大型免許が必要か知りたい方へ /
法律で必要と求人の条件の違い
危険物を運ぶとき、法律は乗っている人のうち1人が資格を持てばよいとしていますが、1人で乗る仕事では、運転手本人が持つことになります。
そのうえで、資格を応募の時点で求めるか、入社後に取ればよいとするかは、会社ごとの条件です。
| 求人の書き方の例 | 意味 | 確かめること |
|---|---|---|
| 危険物取扱者(丙種以上)が必須 | 丙種・乙種・甲種のどれかが必要 | 応募の時点で必要か、持っている免状で運ぶ物を扱えるか |
| 乙4が必要、会社の負担で取得できる | 乙4が条件で、取る費用を会社が出す | 入社後に取ってよいか、いつまでに取るか、会社が出す費用の範囲 |
| 乙4は歓迎、入社後に取得 | 資格がなくても応募できる | 取るまでの仕事と、取る時期 |
| 乙4の資格なしで乗務できる(トレーラーは除く) | その会社の運ぶ物では乙4が条件にならない例 | 運ぶ物と、車が変わったときの条件 |
| 大型免許・けん引免許は入社後の取得可、取得補助あり | 免許も入社後に取れる | 補助の範囲と、取るまでの仕事 |
気になる求人が「必須」なら、持っている免状の種類で条件に合うかを、応募の前に確かめてください。
あると有利な資格と先の仕事
運行管理者(貨物)は運転手に法律で必要な資格ではありませんが、経験を積んだあとに配車の担当や管理職へ進むときに役立つ資格です(job tag)。
| 資格 | 法律で必要になる人 | タンクローリーの運転手にとって |
|---|---|---|
| 運行管理者(貨物) | 運送会社が、車の運行の安全を守る業務のために選ぶ人 | 受験には運行管理の実務経験1年以上か基礎講習の修了が必要で、運転の仕事の年数は入らない |
| フォークリフトの運転技能講習 | 最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転する人 | フォークリフトを使う現場の求人で、条件になる例がある |
どれも、求人で必須とされていなければ、応募の前にそろえる必要はありません。
タンクローリーで運ぶ物と資格


タンクローリーで運ぶ物によって、法律で必要な資格は変わります。
job tag では、ガソリンなどの燃料のほかに、高圧ガス、毒物・劇物、飲料水・牛乳・粉などを運ぶ車もタンクローリーに含めています(タンクローリー乗務員のページ)。
求人票の仕事内容で、何を運ぶ仕事かを最初に確かめてください。
ガソリンや灯油と危険物取扱者
ガソリンや灯油をタンクローリーで運ぶ(法律の言葉で「移送」)ときは、その危険物を扱える危険物取扱者が乗り、免状(資格の証明書)を持っていなければなりません(消防法 第16条の2)。
運転手本人が危険物取扱者なら、ほかに資格を持つ人を乗せなくてもかまいません(消防庁の通知)。
- 乗っている間は免状を持っておく
- 消防や警察に止められたら免状を見せる
- 出発の前にタンクの弁やふた、消火器などを点検する
乙4で扱える危険物の範囲や、タンクローリー以外で乙4が役立つ仕事は、危険物乙4が活かせる仕事の記事で紹介しています。
危険物の丙種と乙4の選び方
ガソリン・灯油・軽油・重油を運ぶだけなら丙種でも法律の条件を満たしますが、扱える物の範囲は乙4のほうが広くなります(危険物の規制に関する規則 第49条)。
| 項目 | 丙種 | 乙種第4類(乙4) |
|---|---|---|
| 扱える危険物 | ガソリン・灯油・軽油・重油・潤滑油など、決められた物だけ | 第4類のすべて(アルコール類なども) |
| ほかの人の作業への立会い | できない | 第4類ならできる |
| 受験資格 | 制限なし | 制限なし |
| 問題と試験時間 | 25問(4つから選ぶ)・1時間15分 | 35問(5つから選ぶ)・2時間 |
| 合格の基準 | 科目ごとに60%以上 | 科目ごとに60%以上 |
| 受験手数料 | 4,200円 | 5,300円 |
| 合格率(令和7年度) | 48.0%(受験者19,969人) | 31.9%(受験者222,545人) |
調べた求人にも、「丙種以上」と書く会社と、乙4を条件にする会社があったので、応募したい求人の書き方に合わせて選んでください。
高圧ガスと移動監視者
LPガスや酸素などの高圧ガスをタンクローリーで運ぶときは、ガスの種類と量によって、高圧ガス移動監視者に監視させなければなりません(一般高圧ガス保安規則 第49条)。
| ガスの種類 | 移動監視者が必要になる量 |
|---|---|
| 可燃性ガス・酸素 | 液化ガスは3,000kg以上、圧縮ガスは300㎥以上 |
| 毒性ガス | 液化ガスは1,000kg以上、圧縮ガスは100㎥以上 |
| LPガス | 3,000kg以上 |
| 特殊高圧ガス(モノシランなど) | 量にかかわらず |
| 水素スタンドのタンクに入れる液化水素 | 量にかかわらず |
移動監視者になれるのは、高圧ガス保安協会の講習を受けて検定に合格した人と、高圧ガス製造保安責任者の免状(甲種化学など5種類)を持つ人です(高圧ガス保安協会)。
- 動画で見るオンラインの講習(法令3時間、学識と保安管理技術11時間)
- 講習を見終えてから、会場で検定(90分、受検科目ごとに60%以上の正答で合格)
- 受講受検料13,200円(検定料込み)と、テキスト代3,290円
- 年4回。合格すると講習修了証(有効期限なし)
移動監視者の講習と検定の取り方や合格率、筆者が受けたときの様子は、高圧ガス移動監視者の取り方の記事で紹介しています。
運転手本人が移動監視者になる形もあり、経済産業省が法令の読み方を示した文書(内規)では、資格を持つ人が同乗するか、運転手自らが資格者となって、移動中つねに状態を把握することを「監視」としています(経済産業省の内規、44ページ)。
毒物や劇物を運ぶ場合
硫酸や塩酸などの毒物・劇物をタンクローリーで運ぶ場合、毒物及び劇物取締法の運搬の決まりには、運転手本人の資格の定めはありません(毒物及び劇物取締法施行令 第40条の5)。
ただし、毒物・劇物のうち、消防法の危険物や高圧ガスにも当たる物には、それぞれの決まりもかかります(毒物及び劇物取締法 別表第二、消防法 第16条の2・別表第一、一般高圧ガス保安規則 第2条・第49条)。
- メタノールなど、消防法の危険物にも当たる物:その物を扱える危険物取扱者が乗る
- 液化した塩素やアンモニアなど、高圧ガスにも当たる物:ガスの種類と量によって移動監視者が必要
資格を持つ人を置くのは会社の側で、決められた毒物・劇物(施行令の別表第二の23品目)を、最大積載量5,000kg以上の車に固定したタンクで運ぶ運送の事業は、事業場ごとに届け出て、毒物劇物取扱責任者を置く決まりです(毒物及び劇物取締法 第22条、厚生省の通知)。
- 長い時間の運転では、交替して運転する人を同乗させる
- 車の前後に「毒」の標識を掲げる
- 保護具を2人分以上備える
- 物の名前・成分と、事故のときの応急の措置を書いた書面を備える
job tag の関連資格には毒物劇物取扱責任者が入っているので、求人で条件になっているときは、運転のほかに任される役目を確かめてください(job tag)。
牛乳や粉など危険物でない物
飲料水・牛乳・小麦粉など、消防法の危険物でない物を運ぶタンクローリーなら、危険物取扱者が乗る決まりはかかりません(消防法 第16条の2)。
調べた求人には、液体の化学薬品を運ぶ仕事で「乙4の資格なしで乗務可能(トレーラーは除く)」と書いたものもありました。
運ぶ物が消防法の危険物に当たるかは自分では判断しにくいので、求人票の運ぶ物と資格の欄をあわせて確かめてください。
タンクローリーに必要な運転免許


タンクローリーを運転するのに必要な運転免許は、運ぶ物ではなく、車の大きさで決まります。
大きさは車検証の車両総重量・最大積載量・乗車定員で分かれ、どれか1つでも上の区分に当たれば、上の区分の免許が必要です(道路交通法施行規則 第2条)。
| 区分 | 車両総重量 | 最大積載量 |
|---|---|---|
| 大型 | 11,000kg以上 | 6,500kg以上 |
| 中型 | 7,500kg以上11,000kg未満 | 4,500kg以上6,500kg未満 |
| 準中型 | 3,500kg以上7,500kg未満 | 2,000kg以上4,500kg未満 |
| 普通 | 3,500kg未満 | 2,000kg未満 |
上の区分の免許があれば、下の区分の車も運転できます(道路交通法 第85条第2項)。
大型のタンクローリーと大型免許
メーカーの仕様表では、タンクが16kLや20kLの大型のタンクローリーは車両総重量が20トンを超えるので、大型免許が必要です(極東開発工業のカタログ)。
| タンクの容量 | 車両総重量 | 最大積載量 | 必要な免許 |
|---|---|---|---|
| 16kL | 21,920kg | 13,300kg | 大型免許 |
| 20kL | 24,905kg | 15,300kg | 大型免許 |
大型第二種免許を持つ人も、大型免許で運転できる車を運転できるので、大型のタンクローリーを運転できます(道路交通法 第86条第2項)。
- 21歳以上(特例教習を修了すると19歳以上)
- 普通免許などを受けていた期間が通算3年以上(特例教習を修了すると1年以上)
- 視力が両目で0.8以上、片目でそれぞれ0.5以上(眼鏡やコンタクトを使ってよい)
- 深視力(奥行きの見え方)の検査で、3回の誤差の平均が2cm以下
条件は道路交通法の第88条・第96条と道路交通法施行規則の第23条で決められていて、深視力の検査の仕組みは二種免許が必要な仕事の記事で図を使って紹介しています。
トレーラーとけん引免許
トレーラー型のタンクローリーを運転するには、引く側の車(トラクタ)に合う運転免許と、けん引免許の両方が必要です(道路交通法 第85条第3項)。
けん引免許が必要になるのは、引かれる側の車の車両総重量が750kgを超えるときで、タンクのトレーラーはこれに当たります(道路交通法 第51条の4第1項)。
| 車 | 車両総重量の例 | 必要な免許 |
|---|---|---|
| 引く側の車(トラクタ) | 約16,700kg | 大型免許 |
| タンクのトレーラー(24kL) | 約25,960〜26,270kg | けん引免許 |
調べた求人には、けん引免許を「あれば尚可・入社後の取得可」とする例と、必須とする例の両方がありました。
けん引免許を取る費用と日数は、けん引免許の費用と日数の記事で、教習所・合宿・試験場で直接受ける場合に分けて比べています。
小型のローリーと中型・準中型
灯油の配達や工事現場での給油に使う小型のローリーは、タンクが2〜4kLほどで、最大積載量だけでも準中型免許以上が必要になる車が多くあります(極東開発工業のカタログ)。
| タンクの容量の例 | 最大積載量(灯油) | 最大積載量から分かる区分 |
|---|---|---|
| 2kL | 1,600kg | 車両総重量しだい(3,500kg以上なら準中型以上) |
| 2.5kL | 2,000kg | 準中型以上 |
| 3〜3.75kL | 2,400〜3,000kg | 準中型以上 |
| 4kL | 3,200kg | 準中型以上 |
次の表は、普通免許を取ったあとに、上の区分の免許を取ったり、限定を外したりしていない場合です。
| 普通免許を取った時期 | 運転できる車(車両総重量・最大積載量) |
|---|---|
| 2007年6月1日まで | 8,000kg未満・5,000kg未満(中型車(8t)に限る) |
| 2007年6月2日〜2017年3月11日 | 5,000kg未満・3,000kg未満(準中型車(5t)に限る) |
| 2017年3月12日以降 | 3,500kg未満・2,000kg未満 |
2017年3月12日以降に取った普通免許だけでは、小型のローリーでも運転できない車が多いので、車検証の数字と免許証の「条件等」の欄を見比べてください。
調べた求人には、普通免許(AT限定可)で応募でき、中型免許と危険物の資格を入社後に会社の負担で取る、小型ローリーの仕事もありました。
免許証の見方は普通免許で乗れるトラックの記事、5トン限定を外す方法は準中型免許の限定解除の記事で紹介しています。
タンクローリー運転手の働き方


job tag では、タンクローリーは重い荷物を手で積み降ろす作業が少なく、体の負担は比較的少ない一方で、出勤は早朝が多く、夜間の運行もあるとされています(job tag)。
家族との時間を守りたい人は、仕事の中身とあわせて、始業の時刻と休みの形を確かめておくと判断しやすくなります。
この章は筆者の体験ではなく、job tag・国の決まり・調べた求人の例をもとにした内容です。
1日の流れと荷卸しの作業
ガソリンなどを運ぶタンクローリーは、1回の積み込みで1〜3件に配り、これを1日に2〜4回くり返すのが基本の形とされています(job tag)。
- 出社して車の点検、アルコールと体調のチェック、運行管理者の点呼
- 免状、防護服、消火器、イエローカード(事故のときの応急の措置を書いた書面)の確認
- 製油所や油槽所(燃料をためておく基地)で積み込み
- ガソリンスタンドや工場で荷卸し
- 帰社して車の清掃と点検、運行管理者への報告、運転日報
荷卸しは、スタンドで立ち会う人と納品書で油の種類と量を確かめ合い、ホースをつないで、混ざったりあふれたりしないよう確認しながら進める作業です。
job tag では、荷卸しのための待ち時間が、ほかのトラックの運転より比較的少ないとされています。
早朝や夜の勤務と休み
出勤の時刻は毎日同じではなく、配送先の都合で早朝が多く、24時間営業のスタンドなどへ夜に配送するため、1台を2人で交代して使う会社もあるとされています(job tag)。
| 調べた求人の例 | 勤務時間 | 休み |
|---|---|---|
| 石油製品・大型 | 8:00〜16:50(早出・残業あり) | 日曜・祝日、年間休日100日 |
| 石油製品・大型とトレーラー | 3:30〜13:00、4:30〜14:00、5:00〜14:30、15:00〜24:00のシフト | 日曜と会社が決める日、年間休日107日 |
| 高圧ガス・大型 | 4:00〜13:00、5:00〜14:00など | シフト制の週休2日、年間休日124日 |
| 化成品・大型 | 6:00〜15:00 | 土日休みの完全週休2日か、週休1日を選ぶ |
| 小型ローリー(現場の給油) | 7〜16時、12〜21時、16〜25時、20〜翌5時から選ぶ | 週休2日(日曜と月3日)、年間休日108日 |
残業は、月平均60時間と書く求人と、月20時間以内と書く求人がありました。
灯油などがよく使われる冬は忙しく、夏は余裕ができるのが一般的とされているので、冬の休みの取り方も聞いておくと安心です(job tag)。
国の決まり(改善基準告示)では、2024年4月から、トラックの運転者に次の基準が適用されています(厚生労働省)。
- 1日の拘束時間(始業の時刻から24時間のうちの、労働時間と休憩時間の合計):原則13時間以内、延ばす場合も15時間まで
- 勤務と勤務の間の休息:続けて11時間以上となるよう努め、9時間を下回らない
- 続けて運転できるのは原則4時間まで(中断は原則として休憩で、1回おおむね10分以上・合計30分以上)
宿泊を伴う長距離の運行などには、条件つきの例外があります。
求人の始業時刻・シフト・残業の平均・年間休日をこの基準と見比べると、家にいられる時間の目安がつかみやすくなります。
長距離や泊まりと2人乗務
ガソリンなどを運ぶタンクローリーは中・短距離の運転が多いとされていますが、トレーラーの運転手は長距離や深夜の運転の場合もあるとされています(タンクローリー乗務員・トレーラートラックドライバー)。
移動監視者が必要な高圧ガスを運ぶ場合や、決められた毒物・劇物を1回に5,000kg以上運ぶ場合は、続けて4時間を超えて運転するときなどに、交替して運転する人の同乗が必要です(一般高圧ガス保安規則 第49条、液化石油ガス保安規則 第48条、毒物及び劇物取締法施行令 第40条の5)。
ガソリンなどの危険物の移送にも、長い時間の運転では運転する人を2人以上にする決まりがありますが、運ぶ物による例外もあるので、長距離の仕事では会社に確かめてください(危険物の規制に関する政令 第30条の2)。
給料の統計と内訳の見方
job tag のタンクローリー乗務員の年収507.2万円は、トラックの運転手などとまとめた統計の数字で、タンクローリーだけの年収ではありません(job tag)。
| job tag の職業 | 年収 | 求人賃金(月額) | 有効求人倍率 |
|---|---|---|---|
| タンクローリー乗務員 | 507.2万円 | 25.3万円 | 6.45 |
| トレーラートラックドライバー | 507.2万円 | 31.4万円 | 3.28 |
| トラックドライバー | 507.2万円 | 29.5万円 | 2.94 |
job tag では、給料のうち資格手当・運行手当・時間外手当などの割合が比較的大きいとされているので、求人の月給は内訳まで見て比べてください。
- 基本給と、毎月決まって出る手当
- 固定残業代(何時間分の残業代が月給に入っているか)
- 運行手当や危険物の手当が出る条件
- 試用期間の給料(日給などで別の額のことがある)
調べた求人にも、月給に40時間分の固定残業代を含めて書く例や、試用期間の3か月だけ日給になる例がありました。
タンクローリー運転手になるには


タンクローリーの運転手になるには、気になる求人の運ぶ物と車の大きさから必要な免許と資格を決め、自分で先に取るものと、入社後に取るものを分けて考えます。
運転の仕事が初めての人は、求人の「未経験OK」が何についての未経験かも、確かめておく必要があります。
未経験可の求人の読み方
求人の「未経験OK」は、タンクローリーの仕事が初めてでもよいという意味のことが多く、運転免許の条件は別の欄に書かれています。
調べた求人8件のうち6件は大型免許が必須で、その中にも「未経験OK」と書いた求人がありました。
運送会社には、運転の仕事が初めての人など、国の指針で定める「初任運転者」を新しく雇ったとき、原則として乗務の前に、法令や安全についての指導を15時間以上と、実際に運転させる指導を20時間以上行う決まりがあります(国土交通省の指針)。
| 調べた求人の例 | 研修の書き方 |
|---|---|
| 高圧ガス・大型 | 座学のあと同乗の研修、期間は平均3か月 |
| 再生油・大型 | 1.5か月の同乗の研修 |
| 石油製品・大型とトレーラー | 危険物の資格を取るまで先輩の車に同乗(資格は目安1か月で取得) |
| 小型ローリー(現場の給油) | 3か月の研修 |
大型免許を持っていない人は、大型免許を入社後に取れる求人か、普通免許で応募できる小型ローリーの求人を探す方法もあります。
先に取る資格と入社後に取る資格
丙種と乙4は受験資格の制限がなく費用も数千円なので先に自分で取りやすく、時間と費用が大きい大型免許は、会社の取得支援も比べて決めると選びやすくなります。
1回で合格した場合の手数料は、免状の交付まで含めて丙種が7,100円、乙4が8,200円で、教材費などは別です(消防試験研究センターの手数料・免状、2026年10月時点)。
大型免許を教習所で取る場合、教習の時間は今持っている免許で決まります。
| 今の免許(MT) | 大型の技能教習 | 学科教習 |
|---|---|---|
| 普通 | 30時限以上 | 1時限 |
| 準中型(5t限定) | 26時限以上 | 1時限 |
| 準中型 | 23時限以上 | なし |
| 中型(8t限定) | 20時限以上 | なし |
| 中型 | 14時限以上 | なし |
料金は教習所で違い、大型の教習には雇用保険の教育訓練給付の対象になる講座もあるので、自分で取るときは確かめてみてください(厚生労働省)。
大型免許を先に自分で取れば、大型が必須の求人にも応募できますが、取ってから仕事が合わないと分かることもあるので、働き方を確かめてから決めると後悔を減らせます。
- 会社が出す費用の範囲(教習の料金・検定・交通費など)
- 決まった期間より前にやめたときに、費用を返す決まりがあるか
- 免許や資格を取るまでの仕事と給料
調べた求人8件には、費用を返す決まりまで書いた求人はなかったので、求人票に書かれていないときは面接などで聞いておきましょう。
応募の前に会社へ聞く質問の例
求人票で分からないことは、応募の前や面接で、次のように聞いておくと、入ってからの思い違いを防ぎやすくなります。
- 運ぶ物は何で、車は単車ですか、トレーラーですか
- 応募の時点で必要な免許と資格は何ですか
- 入社後に大型免許や危険物の資格を取る場合、費用はどこまで会社が出しますか
- 取得支援を使ったあと、決まった期間より前にやめたら費用を返す決まりはありますか
- 始業の時刻はいつごろで、夜のシフトや泊まりの運行はありますか
- 同乗の研修はどれくらいの期間ですか
- 冬の忙しい時期は、休みがどうなりますか
取得支援の条件や勤務時間は、口頭の説明だけでなく、書面でも確かめておくと安心です。
タンクローリーのよくある質問


制度や費用は2026年10月時点の公式の情報なので、申し込みの前に、出どころのページで最新の内容を確かめてください。
保安講習を受ける時期
危険物取扱者がタンクローリーで危険物を扱う仕事に就いたら、決まった時期に保安講習を受けなければなりません(消防法 第13条の23)。
| 受ける時期 | 決まり |
|---|---|
| 最初 | 仕事に就いた日から1年以内(仕事に就いた日の前2年以内に免状の交付か講習を受けていた人は、その免状の交付日または講習を受けた日以後における最初の4月1日から3年以内) |
| 2回目から | 前の講習を受けた日以後における最初の4月1日から3年以内ごと |
消防庁がタンクローリーなどへの立入検査の結果をまとめた通知にも、保安講習を受けていない違反の項目があるので、受ける時期と受講料を会社が出すかを確かめておきましょう(消防庁の通知)。
向いている人と求められること
job tag では、タンクローリーの乗務員に求められることとして、次のようなことが書かれています(job tag)。
- 運転に集中し続ける力
- 異変にすぐ気づき、早く正しく対応する力
- 安全への気配りと、決められた手順を正確に守ること
- 夜間の運行に備えた体調の管理
- 配送先での清潔な服装と、ていねいな応対
配送先の人と油の種類や量を確かめ合う場面もあるので、接客の仕事でていねいな応対を続けてきたことは、この点で生かせる場面があります。
40代や50代からの応募
大型免許・けん引免許・危険物取扱者に上の年齢の制限はなく、job tag では、体の負担が比較的少ないため、高齢の乗務員を活用している事業所も多いとされています(job tag)。
ただし求人には、法律で認められた例外として、年齢の条件が書かれていることがあります。
| 求人の書き方の例 | 認められている理由 |
|---|---|
| 45歳未満(長期勤続によるキャリア形成のため) | 若い人を、長く勤めて育てる前提で募集する場合(期間の定めのない契約で、仕事の経験を条件にしない) |
| 59歳以下(省令1号) | 定年(この例では60歳)を上の年齢にして、期間の定めのない契約で募集する場合 |
大型免許の視力の基準(両目で0.8以上など)は年齢に関係なく同じなので、更新のたびに満たしているかも気にかけておきましょう(道路交通法施行規則 第23条)。
タンクローリーの資格のまとめ


タンクローリーの運転手に法律で必要なのは、運ぶ物に合う資格と車の大きさに合う運転免許で、丙種でもよい仕事で乙4を求めるかなどは会社ごとの条件です。
- ガソリン・灯油・軽油・重油は、扱える危険物取扱者が乗る(丙種でもよく、運転手本人でもよい)
- 高圧ガスは、ガスの種類と量によって移動監視者が必要
- 毒物・劇物は、その法律に運転手個人の資格の決まりはない(消防法の危険物や高圧ガスにも当たる物は別)
- 大型の単車は大型免許、トレーラーは大型免許とけん引免許、小型でも準中型以上の車が多い
- 求人の「必須」「入社後に取得」と、取得支援の費用・返す決まりを確かめる
- 早朝や夜の勤務と休みの形が、自分と家族の生活に合うかを確かめる
資格をそろえても、勤務の時間帯や休みが合わなければ続けにくくなります。
気になる求人が見つかったら、質問の例で条件を確かめてから、資格を取る順番を決めてみてください。
\ 応募を考えている方へ /

