牽引免許(けん引免許とも書きます)の費用は、教習所に通うと税込約15.4万〜19.8万円(調べた12校の例)、試験場で直接受けて1回で受かれば6,900円です。
- 何日かかる?合宿と通学はどちらが安い?
- AT限定や大型の免許で何が変わる?
読者さん一発試験なら安く取れますか?



1回で受かれば安いですが、練習できる場所がないと、落ちるたびに手数料がかかります。
筆者は2012年ごろに試験場で牽引免許を取り(3回目で合格)、2013年から8年ほど教習所でけん引の教習を担当しました。
- 日数:教習所は技能が最短12時限、合宿は卒業まで最短5泊6日〜
- 一発:落ちるたびに4,550円(標準の額)、公式の一発の合格率はない
- 選び方:初めての人は、バックを練習できる教習所がおすすめ(筆者)
\ 一発で取れるか知りたい方へ /
牽引免許の費用と日数の目安


牽引免許の費用は、教習所に通う場合で税込約15.4万〜19.8万円、試験場で直接受けて1回で受かれば6,900円です(2026年10月時点の例と標準の額)。
この記事の教習所は、卒業すると試験場の技能試験が免除される指定自動車教習所です。
技能教習(最短12時限、1時限50分)のあとの卒業検定に受かると卒業で、そのあと住所地の都道府県の試験場などで、適性試験(視力など)と免許の手続きをします。
| 取り方 | 費用の例(税込) | 日数の目安 |
|---|---|---|
| 教習所に通う | 約15.4万〜19.8万円(12校の例)、卒業後の試験場の手数料は別途4,200円 | 技能は最短12時限(1日3時限まで)。予約や追加の教習で延びる。卒業後に試験場で手続きする日も必要 |
| 合宿 | 宿泊・食事込みで13.5万円から(2校の例)、卒業後の試験場の手数料は別途4,200円 | 卒業まで最短5泊6日〜6日。卒業後に試験場で手続きする日も必要 |
| 試験場で直接(一発) | 1回で受かれば6,900円。落ちるたびに4,550円 | 受かるまでの回数と、試験場の予約しだい |
- 今の免許が普通でも大型でも、教習の時限は同じ12時限(調べた学校では料金も同じ)
- AT限定の人は、MT車の免許を入校の条件にする学校がある
- トレーラーの仕事では、引く側の車の免許(多くは大型)も必要
\ トレーラーの仕事を考えている方へ /
教習所に通う場合の料金と日数
教習所の料金は学校と時期で違い、調べた12校の通学の料金は、普通免許などを持つ人で税込153,670円〜198,000円でした。
| 教習所(都道府県) | 料金(税込) | 料金の時点 |
|---|---|---|
| 阪和鳳自動車学校(大阪) | 153,670円 | 日付の記載なし |
| 中央バス自動車学校(北海道) | 158,180円 | 日付の記載なし |
| 尼崎ドライブスクール(兵庫) | 165,220円(昼間部) | 2026年7月改訂 |
| 千葉県自動車練習所(千葉) | 177,760円 | 2026年4月1日からの料金 |
| アンモータースクール(埼玉) | 183,150円(段階予約) | 2026年10月1日の表 |
| 西鉄自動車学校(福岡) | 195,030円(18時までの枠) | 日付の記載なし |
| 沼田自動車学校(広島) | 198,000円 | 日付の記載なし |
技能は「基本操作及び基本走行」5時限と「応用走行」7時限の計12時限で、学科の教習はありません(道路交通法施行規則 別表第四)。
1日に受けられる技能は3時限まで(最初の段階は2時限まで)で、教習は3か月以内に終える決まりです(同 第33条)。
最短の日数を書いている学校は少なく、ユタカ自動車学校(愛知、中型免許以上の人が対象)は「最短卒業6日〜」としています。
- 追加の教習:1時限6,600円〜9,680円
- 再検定:1回5,500円〜9,900円
- 卒業後に試験場で払う手数料:4,200円(試験手数料1,850円+免許証の交付2,350円)
追加の教習と再検定は調べた通学の学校の例で、試験場の手数料は標準の額です(警視庁も同じ額)。
仕事をしながら通うなら、1週間に何時限くらい予約できるかを申し込む前に聞いておくと、取るまでの予定を立てやすくなります。
合宿で取る場合の料金と日数
合宿は宿泊と食事を含む料金でも、通学の例より安い学校があります。
| 合宿の学校(都道府県) | 料金(税込) | 最短の日数 |
|---|---|---|
| 那須自動車学校(栃木) | 135,300円〜146,300円(部屋で違う) | 5泊6日 |
| 遠鉄自動車学校グループ(静岡) | 147,950円から | 6日から |
延長したときの保証は学校や年齢、部屋で違い、那須自動車学校の安心コース(55歳以下)は、技能教習と検定を卒業まで保証しています。
宿泊は相部屋なら卒業まで保証されますが、シングル・ツインは基本日数を超えると1泊ごとに追加料金がかかります(同校の「保証内容」「その他・注意事項」、2026年10月27日に確認)。
合宿は最短でも1週間ほど続けて通うので、仕事を続けながら取る人は、まとまった休みが取れるかを先に確かめてください。
試験場で直接受ける場合の手数料
試験場で直接受けるときに払うのは、試験手数料・試験車使用料・免許証の交付手数料の3つです。
| 合格した回 | 免許証で受け取る | マイナ免許証だけ |
|---|---|---|
| 1回目 | 6,900円 | 6,100円 |
| 2回目 | 11,450円 | 10,650円 |
| 3回目 | 16,000円 | 15,200円 |
警視庁のページは「再試験の場合は、その都度受験料がかかります」と書いていて、受け直しの扱いは住んでいる都道府県の案内で確かめる必要があります。
牽引免許には取得時講習がないので、一発でも講習の料金はかかりません(道路交通法 第90条の2)。
教育訓練給付で戻るお金
自分で教習所に払う場合は、教育訓練給付の対象の講座なら、修了したあとに費用の一部がハローワークから戻ります。
| 給付の種類 | 戻る額 | 手続き |
|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 入学料と受講料の20%(上限10万円) | 修了の翌日から1か月以内に申請 |
| 特定一般教育訓練 | 40%(上限20万円)、対象の免許を取り、雇用保険に加入して就職・在職するなどの条件で合計50%(上限25万円) | 受講開始の2週間前までにキャリアの相談と受給資格の確認、修了の翌日から1か月以内に40%分を申請 |
特定一般の追加の10%は、次のどちらかを満たす人が対象です。
- 対象の免許を取得し、修了の翌日から原則1年以内に雇用保険に加入して就職
- 雇用保険に加入したまま在職し、修了の翌日から原則1年以内に対象の免許を取得
追加の10%には受験時期の条件もあり、運転免許試験は修了後おおむね1か月以内に受けたものが対象です(厚生労働省の業務取扱要領)。
卒業後の試験の日程も、申し込む前にハローワークで確認してください。
追加の10%分も、免許取得日と就職日の遅い方(在職中は免許取得日)の翌日から1か月以内に申請します(特定一般教育訓練の案内)。
- 雇用保険に入っていた期間が原則3年以上か(初めて受ける人は1年以上、転職の間の空白が1年以内なら前後を通算)
- 前に給付を受けた人は、前回の受講開始日以降の加入期間が3年以上あり、今回の受講開始日の前日から3年以内に給付を受けていないか
- 仕事を辞めた人は、辞めた日の翌日から1年以内に受講を始められるか(育児や病気などで受講できなかった人には延長の制度がある)
- 申し込む講座が給付の対象か(教習所と講座の検索で確認)
- 会社が費用を出す場合は、自分で払った分だけが対象
たとえば伊勢原自動車学校(神奈川)のけん引コースは、料金168,960円のうち給付の対象が145,200円で、給付の予定額は29,040円です。
追加の教習や再検定の料金、交通費は対象になりません(一般教育訓練の案内)。
牽引免許を申し込む前の条件


牽引免許は、ほかの運転免許を持っている人が追加で取る免許です。
受けられるかどうかは、年齢(18歳以上)・今持っている免許・視力などの適性の3つで決まります。
教習所に通う場合は、MT車の免許など、学校ごとの入校の条件も加わります。
受けられる人と今の免許による違い
受けられるのは18歳以上で、大型・中型・準中型・普通・大型特殊の免許か、二種免許のどれかを今持っている人です(道路交通法 第88条・第96条第4項)。
原付や二輪の免許だけでは受けられませんが、大型や中型のような「免許を持っていた年数」の条件はありません。
教習の時限と、調べた学校の料金は今の免許で変わらず、違うのは牽引免許を取ったあとに引ける車です。
| 今の免許 | 牽引免許を取ったあとに引く側にできる車 |
|---|---|
| 普通免許 | 普通自動車 |
| 準中型免許 | 準中型自動車・普通自動車 |
| 中型免許 | 中型自動車・準中型自動車・普通自動車 |
| 大型免許 | 大型自動車・中型自動車・準中型自動車・普通自動車 |
視力と深視力の基準
牽引免許の適性試験の基準は次のとおりで、眼鏡やコンタクトレンズを使ってもかまいません。
| 検査 | 牽引免許の基準 |
|---|---|
| 視力 | 両眼で0.8以上、かつ片目ずつ0.5以上 |
| 深視力(奥行きを見分ける力) | 三桿法の機械で2.5m離れて3回測り、平均の誤差が2cm以下 |
| 聴力 | 10m離れて90デシベルの警音器の音が聞こえる(補聴器も可) |
普通免許の視力の基準(両眼0.7以上・片目0.3以上)より高く、深視力の検査もあります。
教習所の多くは入校の条件にこの基準を書いているので、申し込む前に、入校のときの検査で基準に届かなかった場合の扱い(申込金が戻るかなど)を聞いておくと安心です。
AT限定の人が先に確かめること
2026年10月25日に調べた教習所のうち7校は、入校の条件を「普通MT以上」などMT車の免許にしていました。
- 通学:阪和鳳自動車学校・千葉県自動車練習所・アンモータースクール・伊勢原自動車学校
- 合宿:那須自動車学校・遠鉄自動車学校グループ・スマートドライバースクール新見
牽引免許にはAT限定の区分が見当たらないので(道路交通法施行規則)、AT限定の免許の人は、そのままで入校できるかを申し込む前に学校に聞く必要があります。
入校できない学校で取るなら先にAT限定を外す方法があり、時限と費用はAT限定解除の記事で紹介しています。
試験場で直接受ける場合も、試験の車がMT車かAT車かは法令に書かれていないので、住んでいる都道府県の試験場に確かめてください。
教習所と一発試験の選び方


初めてトレーラーを運転する人には、筆者は教習所をすすめます。
練習できる場所がある人なら一発も選べますが、ふつうはトレーラーを練習できる場所はないと考えるからです。
- トレーラーのバックを、教わりながらしっかり練習できる
- 一発で受かっても、牽引車を運転した経験は少ないまま
- 時限と期限が決まっているので、取るまでの予定を立てやすい
一発試験の流れと試験の中身
一発では、住んでいる都道府県の試験場で適性試験(視力など)と技能試験を受け、学科試験はありません(道路交通法 第97条)。
技能試験は道路ではなく試験場のコースで行い、普通免許の人も、中型のトラクタ(トレーラーを引く車)で最大積載量5,000kg以上のトレーラーを引いて受けます(道路交通法施行規則 第24条)。
- 周回コースや幹線コースの走行
- 交差点の右折・左折
- 横断歩道と踏切の通過
- 曲線コースの走行
- 方向変換(コースのくぼんだ所にバックで入る)
- 障害物のある場所の通過
走る距離は1,200m以上で、100点からの減点で70点以上なら合格です(同 第24条)。
| 都道府県 | 受けられる試験場 | 技能試験を受ける日 |
|---|---|---|
| 東京都 | 府中・鮫洲 | 適性試験に合格したあと予約。適性試験の当日は受けられない |
| 大阪府 | 門真(光明池ではけん引の技能試験をしていない) | 適性試験のあと、後日を指定 |
| 愛知県 | 運転免許試験場(平針) | 適性試験のあと、日時を指定 |
| 福岡県 | 筑豊だけ | 初回は同じ日の13時から。2回目からは予約 |
一発試験の合格率の読み方
警察庁の運転免許統計(令和7年)では、牽引免許の受験者は25,962人、合格者は21,368人で、合格率は82.3%です。
この数字には、教習所を卒業して試験場で適性試験だけを受けた人も入っていて、一発の合格率ではありません。
| 合格した人の内訳(令和7年) | 人数 |
|---|---|
| 教習所の卒業者 | 17,436人 |
| 試験場で技能試験を受けて合格 | 2,731人 |
| 免許が失効した人の取り直しなど | 1,201人 |
| 合計 | 21,368人 |
試験場で技能試験を受けた人の数は統計に出ていないので、一発の合格率は計算できません。
一発の合格率を「30〜40%」などと書く記事もありますが、出どころは見つかりませんでした。
筆者が試験場で取ったときの体験
筆者は2012年ごろに試験場で牽引免許を受け、3回目で合格しました。
一発を選べたのは、教習所に勤めていて、仕事の合間に勤務先のコースで自分で練習できたからです。
一般の人にはない環境なので、同じやり方をすすめているわけではありません。
- 開始時間の前にコースを歩いて、合図を出すタイミングを確かめた
- 障害物の横を通るとき、右側通行にならないよう、車体を少しだけ自分の車線に残した
筆者が受けた試験場のコースでは、車体が反対車線に全部はみ出すとその場で中止になるため、この点に注意していました。
警察庁の採点の基準でも、障害物をよけるときのはみ出し方が必要以上に大きいと「右側通行」になり、試験は中止になります(採点基準の運用の標準・技能試験実施基準)。
いちばん苦労したのは方向変換で、1回で入らず、切り返しても入らず、トレーラーの動きがつかめませんでした。
- 筆者のとき:試験の手数料3回分と免許証の交付手数料だけ(金額は覚えていない)
- 今の標準の額で3回目に合格した場合:16,000円(免許証で受け取る場合)
元指導員が見た牽引免許のつまずき


筆者は2013年から8年ほど、教習所でけん引の教習を担当しました。
前進は、MT車で2トンや4トンくらいのトラックを運転したことがある人ならそれほど苦にならず、難しいのはバックです。
筆者が教えていた教習所では、教習のおよそ8割がバックの練習でした。
まっすぐ下がる練習が土台
バックでまず大事なのは、まっすぐ下がれるようになることです。
そのうえで、トレーラーの動きを見ながら修正する力が必要になります。
どちらも、筆者が教えていて大事だと感じたことです。
方向変換と切り返しの考え方
方向変換は、コースのくぼんだ所にバックで入る課題で、牽引車は入れ終わったときにトラクタとトレーラーをまっすぐにして止めます(技能試験実施基準)。
1回で入れようとする人がいますが、1回で入れなくてもよいので、切り返して入れることを目標にするのが筆者のすすめです。
- 同じ方向変換のコースの中なら、切り返し1回までは減点なし
- 2回目・3回目の切り返しは、それぞれ5点の減点
- 課題の条件を満たせず切り返しを4回行うと「通過不能」で試験中止
- 減点の合計で合格点の70点に届かないと分かった時点でも中止
出どころは警察庁の採点基準の運用の標準と技能試験実施基準(2026年4月1日から)です。
筆者も教える立場では1回で入れる必要がありましたが、試験では、1回で入れることは合格の条件ではありません。
延長になりやすい人の特徴
筆者が教えていた教習所では、けん引の教習生は仕事で必要な人がほとんどで、30代・40代が多く、いろいろな免許を集めている人もいました。
延長や追加の教習になりやすかったのは、バックができなかった人です。
延長になると、追加の教習の料金(調べた通学の学校で1時限6,600円〜9,680円)がかかります。
- 東播自動車教習所(兵庫):安心コース(+7,700円)で、追加の教習と初回の補習を卒業まで保証
- 那須自動車学校(栃木・合宿):55歳以下の安心コースは、追加の教習と検定を卒業まで保証(宿泊は相部屋なら卒業まで、シングル・ツインは基本日数まで)
申し込むときに、追加の教習の料金と、こうした保証のプランがあるかを聞いておくと、予算を立てやすくなります(出どころ:東播自動車教習所、那須自動車学校)。
仕事で牽引免許を取る前の確認


トレーラーの運転手の仕事では、牽引免許のほかに、引く側の車の免許も必要です。
求人によって、牽引免許が応募の時点で必須か、入社後に取ればよいか、費用を会社が出すかが違います。
自分で先に取る前に求人票と会社の条件を確かめると、自分で払う必要があるかどうかが分かります。
トレーラーの運転に必要な免許
トレーラーを引いて運転するには、引く側の車(トラクタ)を運転できる免許(仮免許は不可)と、牽引免許の両方が必要です(道路交通法 第85条第3項)。
job tag では、トレーラーの運転手には、車の大きさに応じた準中型・中型・大型の免許と、けん引免許が必要とされています(トレーラートラックドライバー)。
大型免許を受けられるのは21歳以上(特例の教習を受けた人は19歳以上)で、普通免許などを通算3年以上(同じく1年以上)持っている人です(道路交通法 第88条・第96条第2項)。
| 今の免許 | 大型とけん引のセットの料金(税込) |
|---|---|
| 普通免許 | 495,000円 |
| 準中型免許(5トン限定) | 454,520円 |
| 中型免許(8トン限定) | 391,600円 |
タンクローリーのトレーラーで必要な資格は、タンクローリー運転手の資格の記事にまとめています。
求人票のけん引の条件の読み方
調べた求人10件では、けん引を「必須」とする求人と、「あれば尚可・入社後に取得可」とする求人の両方がありました。
| 求人票の書き方 | 意味 | 確かめること |
|---|---|---|
| けん引免許 必須 | 入社の時点で持っている必要がある | 大型の運転経験の年数も条件か |
| あれば尚可・入社後に取得可 | 持っていなくても応募できる | いつまでに、誰の費用で取るか |
| 免許取得支援あり・会社負担 | 会社が費用を出す | 支給か貸付か、何年勤めると返さなくてよいか |
年齢で扱いが変わる求人もあり、30歳未満なら大型とけん引を入社後に会社の負担で取れる、という例でした。
勤務の時間帯は日中・早朝(5時から)・夜間(17時から翌2時など)と求人で大きく違い、年間休日も85日〜124日と幅があるので、家族の予定と合うかも確かめておきたいところです。
会社負担の取得支援の条件
「会社負担」「取得支援」と書かれていても、調べた求人には、免許の費用を会社から借りて、3年や5年勤めると返さなくてよい形のものが3件ありました(大型免許の費用の例を含む)。
途中で辞めたときにいくら返すかは、どの求人票にも書かれていませんでした。
- 会社が費用を全額払う場合、本人は教育訓練給付を使えない
- 会社向けに、国や県が免許の費用の一部を補助する制度がある(国土交通省の中小トラック会社向けの補助はけん引免許も対象で、2026年11月27日まで募集)
応募の前に会社へ聞く質問の例
求人票に書かれていないことは、応募の前や面接で、次のように聞くと確かめられます。
- けん引免許は入社前に必要ですか、入社後に取っても大丈夫ですか
- 免許の費用は会社が出す支給ですか、お金を借りる形ですか
- 何年勤めると返さなくてよいですか、途中で辞めたらいくら返しますか
- その決まりは書面でもらえますか
- 教習所に通う日の給料と勤務の扱いはどうなりますか
- 免許を取るまでは、どんな仕事をしますか
- 最初に乗る車と、勤務の時間帯を教えてください
牽引免許のよくある質問


牽引免許が必要かどうかは、引くトレーラーの車両総重量が750kgを超えるかで決まります。
セミトレーラーなど仕事で使う大きなトレーラーは、この重さを超えます。
牽引免許が不要なトレーラー
引くトレーラーの車両総重量が750kg以下なら、牽引免許は不要です(750kgちょうども不要)。
| 引く車 | 必要な免許 |
|---|---|
| 車両総重量750kg以下のトレーラー | 引く側の車の免許だけ(牽引免許は不要) |
| 故障した車をロープやクレーンで引く | 引く側の車の免許だけ(牽引免許は不要) |
| 750kgを超え2,000kg未満のトレーラー(セミトレーラー以外) | 引く側の車に合う免許と牽引免許(小型トレーラーに限る免許でもよい) |
| 仕事のトレーラー(セミトレーラーなど) | 牽引免許と、トラクタに合う免許 |
車両総重量はトレーラーの車検証に書かれているので、引く前に確かめてください。
大型二種とけん引の難しさの違い
筆者は大型二種とけん引の両方を持っていますが、難しく感じたのはけん引のバックでした。
大型二種は、大きな車を運転したことがあれば運転はそれほど難しく感じないと思いますが、筆者は普通車からいきなり挑戦したので苦労しました(大型二種免許の記事)。
けん引で難しいのはバックだけで、教える立場では1回で入れる必要もあったため、なおさら難しく感じました。
30代や40代からの取得
運転免許統計(令和7年)では、ほかの免許に牽引免許を書き加えた16,828件のうち、30代と40代が7,918件で、半分近くを占めています。
| 年齢 | 件数(令和7年) |
|---|---|
| 20代 | 4,447件 |
| 30代 | 3,960件 |
| 40代 | 3,958件 |
| 50代 | 2,798件 |
| そのほか(10代・60代以上) | 1,665件 |
筆者が教えていた教習所でも、けん引の教習生は30代・40代の人が多くいました。
法律で決まっているのは18歳以上という下限だけで、上の年齢の決まりはありません(道路交通法 第88条)。
牽引免許の費用のまとめ


牽引免許の費用は取り方で大きく違い、初めての人は教習所で、仕事で取るなら求人の条件を確かめてから申し込むのが筆者のすすめです。
- 教習所:技能は最短12時限・学科なしで、調べた12校の通学は税込約15.4万〜19.8万円(卒業後に試験場で4,200円)
- 合宿:宿泊・食事込みで13.5万円からの例、卒業まで最短5泊6日〜6日(卒業後の4,200円は同じ)
- 一発:1回で受かれば6,900円、落ちるたびに4,550円(標準の額)、公式の一発の合格率はない
- 条件:18歳以上で普通などの免許、両眼0.8・片目0.5と深視力(AT限定の人は入校の条件を確認)
- 難しいのはバックで、まっすぐ下がることと切り返して入れることが目標
- 仕事で取るなら、けん引が必須か・入社後でよいか・会社負担の条件を確認
まずは免許証の種類(AT限定か)と、気になる求人票のけん引の条件を確かめてみてください。
そのうえで取り方を選び、自分で払うなら教育訓練給付の対象か、会社が払うなら返す決まりを確かめてから申し込むと、後悔しにくくなります。
\ 応募を考えている方へ /
AT限定の人はAT限定解除の記事、タンクローリーのトレーラーの資格はタンクローリー運転手の記事もあわせて読んでみてください。





