大型免許(トラックなどの大型自動車の免許で、大型バイクの免許とは別)を教習所で取る費用は、今の免許で変わります。
調べた7校の通学の例(2026年11月時点)では、中型の人は税込約20.9万〜27.3万円、普通免許(MT)の人は約36.9万〜45.0万円です。
- 今の免許だと、何時限で何日かかる?
- 補助金や会社負担で安くできる?
読者さん一発試験なら安く取れますか?



手数料は安いですが、路上練習に大型車が必要なので、ふつうの人には現実的ではないと思います。
筆者は自動車学校に18年勤め、そのうち約10年、大型の技能教習を担当しました。
- 時限:今の免許で決まり、中型14〜普通30時限(AT限定の人は+4時限)
- 日数:8t限定の人は1日2時限ずつ、3週間くらいで卒業する人が多かった(筆者が教えていた教習所)
- 費用の助け:自分で払うなら教育訓練給付、会社が出すなら返す約束を確かめる
\ 費用を抑えて取りたい方へ /
大型免許の費用と日数の目安


大型免許を教習所で取る費用は、今の免許で決まる技能教習の時限で変わり、調べた7校の通学の料金は、中型の人で約20.9万〜27.3万円、普通免許(MT)の人で約36.9万〜45.0万円でした(税込・2026年11月1日に確認)。
この記事の教習所は、卒業すると試験場の技能試験が免除される指定自動車教習所です。
| 今の免許 | 技能教習の時限 | 通学の料金の例(税込) |
|---|---|---|
| 中型 | 14時限 | 約20.9万〜27.3万円 |
| 中型8t限定 | 20時限 | 約26.8万〜33.3万円 |
| 準中型 | 23時限 | 約29.8万〜36.3万円 |
| 準中型5t限定 | 26時限(学科1時限) | 約32.9万〜40.1万円 |
| 普通(MT) | 30時限(学科1時限) | 約36.9万〜45.0万円 |
| AT限定の人 | 上の区分ごとに+4時限(AT中型18、AT中型8t限定24、AT準中型27、AT準中型5t限定30、AT普通34) | 同じ学校のMTの人より約4万〜4.4万円高い(3校の例) |
- 今の区分は、免許証の「免許の条件等」と「種類」の欄で分かる
- 料金に仮免許の手数料(2,900円)や写真代が入っているかは学校で違う
- AT限定の人を受け入れるか、先にAT限定解除が必要かも学校で違う
\ 申し込む前に確かめたい6項目 /
免許証で今の区分を確かめる方法
今の区分は、免許証の「免許の条件等」と「種類」の欄で確かめられます。


| 免許証の書き方 | 今の区分 |
|---|---|
| 「中型車は中型車(8t)に限る」 | 中型8t限定(2007年6月1日までに普通免許を取った人) |
| 「準中型車(5t)に限る」を含む | 準中型5t限定(2007年6月2日〜2017年3月11日に普通免許を取った人) |
| 種類が「普通」だけで、上の書き方がない | 普通(2017年3月12日から普通免許を取った人など) |
| 種類に「準中型」や「中型」があり、上の書き方がない | 準中型・中型(限定なし) |
| 「AT車に限る」 | AT限定(上の区分と一緒に書かれる) |
たとえば、18歳で普通免許を取った35歳前後の人は、取った時期から見て準中型5t限定にあたります。
マイナ免許証だけを持っている人は、カードの表に免許の内容が書かれていないので、警察庁の読み取りアプリなどで確かめてください。
教習所の料金の内訳と追加の料金
教習所の料金は、仮免許の手数料などが入っているかが学校で違い、追加の教習や検定の受け直しの料金は別にかかります。
| 教習所(都道府県) | 普通MTの人の料金 | 追加の教習(1時限) | 再検定(1回) |
|---|---|---|---|
| 東播自動車教習所(兵庫) | 369,050円 | 9,900円 | 7,700円 |
| 松江城北自動車教習所(島根) | 376,250円 | 10,150円 | 場内9,950円・路上11,500円(別に補習10,150円) |
| 中央バス自動車学校(北海道) | 387,420円 | ページに記載なし | ページに記載なし |
| 伊勢原自動車学校(神奈川) | 434,500円 | 9,900円 | 修了検定8,800円・卒業検定9,900円 |
| 埼玉とだ自動車学校(埼玉) | 437,800円 | 11,000円 | 7,700円 |
| 西鉄自動車学校(福岡) | 440,770円 | 11,000円 | 11,000円 |
| 阪和鳳自動車学校(大阪) | 449,500円(仮免許の手数料を含む) | 12,100円 | 5,500円 |
- 仮免許の手数料:2,900円(試験1,800円+交付1,100円。料金に入っている学校もある)
- 卒業後に試験場で払う手数料:4,000円(試験1,650円+免許証の交付2,350円。道路交通法施行令第43条の標準の額で、都道府県の額は条例で決まる)
- 写真代や教本代:学校によって別
筆者が大型の教習を担当していた教習所では、延長(決まった時限を超える追加の教習)になる人は10人に1人ぐらいで、延長になる人は5時限以上になることが多くありました。
検定に落ちると、再検定の料金と受け直す前の補習の料金がそれぞれ1万円ほどかかり、合わせて2万円ほどの出費にショックを受けていた人もいました。
延長や受け直しで困っていたのは、「いつまでに取りたい」と期限を決めていた人などです。
- 追加の教習と再検定の1回あたりの料金
- 保証のコースがあるかと、保証される範囲(例:東播自動車教習所の安心コースは+11,000円で、追加の教習・初回の補習・予約を卒業まで保証し、2回目以降の補習は実費)
- 延長したときに、次の予約がどれくらい先まで取れるか
卒業までの日数の目安
通学で卒業するまでの日数は、1日に受けられる時限の決まりと、予約の取り方で決まります。
- 1日に受けられる技能教習の上限(決まり)
- 予約の取りやすさ(学校や時期で違う)
- 延長や検定の受け直し
技能教習は1日3時限まで(最初の第1段階は1日2時限まで)で、教習を始めてから9か月以内に終える決まりです(道路交通法施行規則 第33条)。
筆者が大型の教習を担当していた教習所では、8t限定の人は意外に毎日通う人が多く、1日2時限ずつで、検定まで入れて3週間くらいで卒業していました。
- 住んでいる都道府県の試験場で、適性試験(視力など)を受けて免許証をもらう
- 卒業証明書で技能試験が免除されるのは、卒業検定を受けた日から1年以内(道路交通法 第97条の2)
大型免許を申し込む前の条件


大型免許を受けられるかは、年齢、ほかの免許を持っていた期間、視力などの適性の3つで決まります。
教習所に通う場合は、AT限定の人を受け入れるかなど、学校ごとの入校の条件も加わります。
21歳以上で普通免許などを3年以上持っている人なら、残る確認は主に視力と深視力です。
受けられる年齢と運転の経験
受けられるのは21歳以上で、中型・準中型・普通・大型特殊のどれかの免許を、通算3年以上持っている人です(道路交通法 第88条)。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 21歳以上 |
| 数える免許 | 中型・準中型・普通・大型特殊(二輪や原付の免許は入らない) |
| 持っていた期間 | 通算3年以上(免許の停止の期間は数えない) |
免許を失効して取り直した人など、今の免許証で期間を確かめられない人は、運転経歴証明書が必要になることがあります(北海道警察の案内)。
19歳以上で経験1年以上の人も、教習所で特別な教習(受験資格特例教習)を終えれば受けられる特例がありますが、実施している教習所は一部です(警察庁)。
視力と深視力の基準
大型免許の適性試験の基準は次のとおりで、眼鏡やコンタクトレンズを使ってもかまいません。
| 検査 | 大型免許の基準 |
|---|---|
| 視力 | 両目で0.8以上、かつ片目ずつ0.5以上 |
| 深視力(奥行きを見分ける力) | 2.5m離れて3回測り、ずれの平均が2cm以下 |
| 聴力 | 10m離れて90デシベルの警音器の音が聞こえる(補聴器も可) |


普通免許の視力の基準(両目0.7以上・片目0.3以上)より高く、深視力の検査もあります。
教習所の多くは入校の条件にこの基準を書いているので、申し込む前に、入校のときの検査で基準に届かなかった場合の扱い(申込金が戻るかなど)を聞いておくと安心です。
AT限定から大型を取る場合
今は大型免許にAT限定の区分がないので、AT限定の免許の人が教習所で大型を取ると、技能教習がMTの人より4時限多くなります(道路交通法施行規則 別表第四)。
ただし、AT限定の人を受け入れるかは学校で分かれていて、調べた学校では次のようになっていました。
- そのまま入校できる例:中央バス自動車学校、埼玉とだ自動車学校、伊勢原自動車学校(伊勢原は8t限定ATの人、どの学校も料金表にAT限定の人の欄がある)
- 先にAT限定解除が必要な例:那須自動車学校(普通車のAT限定解除をして、MTの免許にしてから予約)
- 相談が必要な例:阪和鳳自動車学校
AT限定解除の時限と費用は、AT限定解除の記事で紹介しています。
AT限定の大型免許(AT大型免許)は、2027年4月1日から始まる予定です(警察庁)。
筆者が大型の教習を担当していた約10年間で、AT限定の免許から大型の教習に来た人は、記憶では1人か2人くらいでした。
通学・合宿・一発試験の選び方


筆者の考えでは、合宿で取れればそれが一番よいものの、仕事を持つ多くの人は通学になり、試験場で直接受ける一発試験は現実的ではありません。
合宿をすすめる理由は、費用や期間の面と、旅行のような感覚で参加できることです。
| 取り方 | 費用の例(税込) | 日数の例 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 通学 | MTの人は約20.9万〜45.0万円(今の免許で違う。7校の例)。AT限定の人は約4万〜4.4万円高い | 8t限定の人で3週間くらい(筆者の教習所の例) | 仕事を続けながら取りたい人 |
| 合宿 | 約20.9万〜35.5万円(宿泊・食事込み。那須自動車学校の相部屋) | 7泊8日〜14泊15日(今の免許で違う) | 今の免許で決まる日数を続けて休める人 |
| 一発試験 | 1回で受かれば約1.5万〜3.4万円(手数料の標準の額。練習の車などは別) | 受かるまでの回数しだい | 練習に使う大型車と同乗者を用意できる人 |
仕事を続けながら通学する方法
仕事と両立しながら通うなら、入校の前に、いつ何時限乗るかの予定を立てておくのがおすすめです。
筆者自身も、大型二種免許を取ったときは、仕事をしながら教習所に通いました(大型二種免許の記事)。
予定の組み方は学校で違い、教習所が先に予定を組むところも、自分で1回ずつ予約を取るところもあり、予定を組んでもらうコースは追加の料金がかかる例があります(税込・2026年11月1日に確認)。
- 伊勢原自動車学校(神奈川):スケジュールコース(一括予約)+22,000円、短期集中コース(中型8t限定の人で最短10日)+22,000円
- 沼田自動車学校(広島):ハイスピードコース(昼間だけで、卒業までの予約を一括で確保)+11,000円
- 東播自動車教習所(兵庫):安心コース(予約と追加の教習などを卒業まで保証)+11,000円
筆者は、予定を組んでもらうコースがあれば、そのコースで通うほうが比較的早く卒業できると考えています。
予約に制限がある場合は仕方ありませんが、できるだけ都合をつけて早めに卒業したほうがよいというのが筆者の考えです。
夕方以降の枠がある学校もあり、西鉄自動車学校の20時までの枠は夜間料金27,500円を含み、松江城北自動車教習所の夜間は7,700〜16,500円増しでした。
- 1週間に何時限くらい予約できるか
- 夜間や土日に教習があるか
- 検定はどの曜日にあるか
- 予定を組んでもらうコースがあるか、追加の料金はいくらか
合宿で取る場合の料金と日数
合宿は宿泊と食事を含む料金でも、通学の例より安い学校があります。
| 今の免許 | 料金(相部屋・税込) | 最短の日数 |
|---|---|---|
| 中型 | 209,000円 | 7泊8日 |
| 中型8t限定 | 245,300円 | 10泊11日 |
| 準中型 | 255,200円 | 日程の表に記載なし |
| 準中型5t限定 | 327,800円 | 12泊13日 |
| 普通(MT) | 355,300円 | 14泊15日 |
たとえば8t限定の人は、通学の7校の例(約26.8万〜33.3万円)より、那須自動車学校の相部屋(245,300円)のほうが安くなっていました。
遠鉄自動車学校グループ(静岡)の合宿は、宿泊と食事を含めて、8t限定の人で296,450円からです(2026年11月1日に確認)。



合宿は1〜2週間ぐらい泊まり込むので、仕事を持っている人だと、なかなか難しいと思います。
会社から「取ってきなさい」と言われた場合は、行かせてもらえることもあります。
筆者自身は合宿を使っていないので、ここに書いたのは教習所に勤めていたときの考えです。
- 続けて休める日数(延長したときの日数も見ておく)
- 延長したときの宿泊・教習・検定の保証がどこまでか
- 卒業したあと、住んでいる都道府県の試験場で免許証をもらう日
一発試験の手数料と路上練習の条件
一発試験では、住んでいる都道府県の試験場で仮免許の試験に受かってから道路で練習し、本免許の試験を受けます。
- 大型仮免許:適性試験と、試験場のコースでの技能試験(学科試験はない)
- 路上練習:仮免許で、本免許の試験の前3か月以内に5日以上、大型車で練習
- 本免許:道路での技能試験(ほかの第一種免許がある人は学科試験が免除)
- 取得時講習:普通・5t限定の人は大型車講習(4時間)
- 免許証の交付
路上練習には、練習に使う大型車と条件を満たす同乗者、車の前と後ろの「仮免許 練習中」の標識が必要です(道路交通法 第87条・第96条の2)。
同乗者は、その大型車を運転できる免許を通算3年以上持っている人などに限られます。
試験場では練習用の車を借りられない例もあり、北海道警察は「試験以外での車両の貸出しは行っておりません」と案内しています。
| 今の免許 | 1回で受かった場合の手数料 |
|---|---|
| 中型(8t限定を含む)・準中型(5t限定を除く) | 15,050円(仮免許5,800円+本免許9,250円) |
| 普通(AT限定を含む)・準中型5t限定 | 33,650円(上の額+大型車講習18,600円) |
| 例:普通の人が仮免許2回目・本免許3回目で受かった場合 | 52,150円 |
統計にある大型の合格率94.1%(令和7年)は、教習所を卒業して試験場で適性試験だけを受けた人も含む数字で、一発だけの合格率は公式に出ていません(警察庁の運転免許統計)。
令和7年に大型に受かった57,755人のうち、試験場で技能試験に受かった人は1,150人(約2%)でした。



ふつうの人は大型車を持っていないので、大型の車を借りられない限り、まず難しいと思います。
大型車がある会社に勤めている人ならまだできますが、筆者の感覚では受かる人はとても少なく、期限がある人は教習所のほうが取るまでの予定を立てやすいです。
中型を先に取るか直接大型かの選び方
普通免許などの人は、直接大型を取るほかに、先に中型を取ってから大型を取る方法もあり、費用は全部の段階を足して比べる必要があります。
| 取り方(普通MTの人) | 技能教習の時限 | 大型車での教習 |
|---|---|---|
| 直接大型 | 30時限(学科1時限) | 30時限 |
| 先に中型を取ってから大型 | 中型15時限+大型14時限 | 14時限 |
埼玉とだ自動車学校の普通MTの人の例では、直接大型を取る料金は437,800円(別に仮免許の手数料2,900円)でした。
中型を先に取る「ステップアッププラン」は、中型の段階220,700円と大型の段階262,500円の合計483,200円から66,000円引いた417,200円と書かれていました。
ただし、段階ごとの額は通常の料金表(中型217,800円・大型259,600円)より2,900円ずつ高く、何が入っているかはページに書かれていません。
- 中型を卒業したあと、試験場で中型の免許を受ける日
- そのときの手数料(試験1,650円+免許証の交付2,350円=4,000円。標準の額)
- 中型の段階の仮免許の手数料(料金に入っていない学校の場合)
割引の有無や料金に入っているもので答えが変わるので、近くの学校で、仮免許と試験場の手数料まで含めた総額と通う期間を聞いて比べてください。



中型を取って慣れてから大型に乗るのも、いきなり大型を取るのも、どちらでもいいと思います。いきなり大型なら教習の時限が多いぶん練習の時間がたくさんあり、中型から取るなら中型の経験があるぶん大型の練習時間は少なくなります。
迷ったときは、運転に不安がある人ほど、中型から段階を踏む順をすすめます。
大型免許の補助金と会社負担


大型免許の費用の助けには、自分で払う人が使える国の給付、仕事を探している人向けの職業訓練、一部の自治体の補助、入社する会社の取得支援の4つがあります。
2つ以上に当てはまる人もいますが、同じ費用に一緒に使えるかは制度ごとに決まりが違います。
| 制度 | 主な対象と条件 | 確かめる所 |
|---|---|---|
| 教育訓練給付(国) | 自分で教習所に払う人。雇用保険に入っている人と、辞めてから1年以内に受け始める人(加入期間などの条件あり) | ハローワーク、教習所 |
| 職業訓練(ハロートレーニング) | 仕事を探している人。コースがある地域と時期が限られ、選考がある | ハローワーク |
| 自治体の補助 | 一部の県や市だけ。免許を取ってから運転の仕事に就いた人などが対象 | 住んでいる県や市町村 |
| 会社の取得支援 | 入社する会社が費用を出す。返す約束がある場合もある | 求人票、面接 |
自分で払う人の教育訓練給付
自分で教習所に払う場合は、教育訓練給付の対象の講座なら、修了したあとに費用の一部がハローワークから戻ります。
| 給付の種類 | 戻る額 | 手続き |
|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 入学料と受講料の20%(上限10万円) | 修了の翌日から1か月以内に申請 |
| 特定一般教育訓練 | 40%(上限20万円)。対象の免許を取り、雇用保険に入って就職・在職するなどの条件で合計50%(上限25万円) | 受講開始の2週間前までにキャリアの相談と受給資格の確認。修了の翌日から1か月以内に40%分を申請 |
特定一般の追加の10%は、次のどちらかを満たす人が対象です。
- 対象の免許を取得し、修了の翌日から原則1年以内に雇用保険に加入して就職
- 雇用保険に加入したまま在職し、修了の翌日から原則1年以内に対象の免許を取得
運転免許試験は、修了後おおむね1か月以内に受けたものが対象です(厚生労働省の業務取扱要領)。
追加の10%分は、免許を取った日と就職した日の遅いほう(在職中の人は免許を取った日)の翌日から1か月以内に申請します(特定一般教育訓練の案内)。
| 今の免許 | 先に学校へ払う額 | 戻る予定の額 | 給付後の負担 |
|---|---|---|---|
| 準中型5t限定 | 394,900円 | 71,808円 | 323,092円 |
| 中型8t限定 | 332,860円 | 59,400円 | 273,460円 |
| 中型 | 273,460円 | 47,520円 | 225,940円 |
- 雇用保険に入っていた期間が原則3年以上か(初めて受ける人は1年以上)
- 前に給付を受けた人は、前回の受講開始日以降の加入期間が3年以上あるか
- 前に給付を受けた人は、前回の給付金の支給日から今回の受講開始日の前日まで3年以上たっているか
- 仕事を辞めた人は、辞めた日の翌日から1年以内に受講を始められるか(出産・育児・病気などで延長できる制度がある)
- 申し込む講座が給付の対象か(教習所と講座の検索で確認)
- 会社が費用を出す場合は、自分で払った分だけが対象
筆者が教えていた教習所でも、この給付金を使って通う人がいました。
職業訓練と自治体の補助の条件
ハローワークの職業訓練で大型免許を取れるコースは一部の県にあり、受講料は無料でも、入れる人と時期が限られます。
- 対象:ハローワークで仕事を探している人(受講のあっせんが必要)
- 条件の例:21歳以上、中型などの免許を通算3年以上、筆記や面接の選考、定員8〜10人
- 自分で払う費用の例:教材費、補講、再検定
静岡・島根・秋田・神奈川の県のコースの例を2026年10月30日に調べましたが、ハロートレーニングの検索で募集中の大型のコースは見つからず、ハローワークでいつでも無料で取れるわけではありません。
自治体の補助は、免許を取ってから地元で運転の仕事に就いた人などが対象で、個人が申し込める例は多くありません。
| 自治体 | 補助の額 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 山形県 | 取得費用(税抜)の2分の1、上限11万円 | 2026年4月1日〜2027年2月28日に免許を取り、県内で就職などをして運転の仕事をしている。教育訓練給付とは一緒に使えない |
| 千葉市 | 本人が払った費用(税抜。ほかの制度などで受けた額を差し引く)の2分の1、上限15万円 | 免許を取ったあとに、市内の対象の運送会社などに正社員で雇われた(取った日にその会社で働いていない)。免許を取った日から1年以内に申請 |
「大型免許 補助金」で出てくる制度の多くは会社向けなので、住んでいる県や市町村と、働く予定の会社がある市町村のページで、個人が申し込めるかを確かめてください。
会社負担の取得支援と返す約束
筆者が教えていた教習所では、教習料金を会社が全額か半分出す人や、会社から10万円が出る人が多くいました。



自分で払って来る人は、今は運送ではない仕事をしていて、トラックの仕事に就きたい人が多かったです。でも、免許がなくても会社によっては取らせてくれるので、面接のときに確かめたほうがいいと思います。
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)も、免許の取得を支援する会社が増えていて、入社後に準中型・中型・大型を取って働けると紹介しています。
会社が費用を出すときに使える国の人材開発支援助成金などもありますが、これは会社が申し込む制度です。
求人票では、大型免許を「必須」とする求人と、「あれば尚可」「入社後に取得」とする求人の両方がありました(2026年10月30日にハローワークの大型ドライバーの求人11件を読んだ例)。
- 会社が費用を貸し、3年や5年勤めれば返さなくてよい
- 会社が全額を出すが、3年以内に辞めたら全額を返す
- 取得支援がある10件のうち、全額か一部か・返す条件まで書いてあったのは5件だけ
筆者も、「3年以内に辞めたら全額」のような返す約束の話を聞いたことがあります。
こうした約束が労働基準法第16条に反するかは、費用の貸し借りが働く契約と別になっているか、取るかどうかを本人が選べたか、仕事とのつながり、返さなくてよくなる条件や返す額が妥当かなどを合わせて判断されます(中央労働委員会の事例解説)。
約束の中身で判断が分かれるので、入社前に書面で条件を確かめ、困ったときは労働基準監督署などに相談してください。
応募の前に会社へ聞く質問の例
求人票に書いていない条件は、応募の前か面接で、次のように聞いてみてください。
- 入社の前に大型免許が必要ですか、入社後に取ることもできますか
- 免許の費用は会社が出してくれますか、貸してもらう形ですか(全額か一部か、上限はいくらか)
- 何年勤めれば返さなくてよくなりますか、途中で辞めたらいくら返すことになりますか
- その条件は書面で確かめられますか
- 教習に通う間の給料や勤務の扱いはどうなりますか
- 延長や検定の受け直しの費用は、誰が払いますか
- 免許を取るまでの仕事と、最初に乗る車、夜間や泊まりの運行はありますか
答えを聞いたら、自分で教習所に払って給付を使う場合の負担とも比べて決めると、あとで迷いにくくなります。
元指導員が見た大型免許のつまずき


筆者は自動車学校に18年勤め、そのうち約10年は大型(一種)の技能教習を担当し、普通免許の検定員も8年していました(大型の検定はしていません)。
延長になるかどうかは、MT車を運転した経験があるかどうかで、ほぼ決まると感じていました。
ここに書くのは、筆者が教えていた教習所での感覚で、全国の数字ではありません。
大型の教習に来ていた人の傾向
大型の教習に来ていた人は、仕事で必要な人がほぼ9割で、40代・50代が中心でした。
- 今の免許:8t限定の人が8割くらい
- 女性:年に1人くらい
延長になりやすい人とつまずく操作
MT車の経験のほかに、ふだんから今の免許で乗れる大きめの車に乗っている人はスムーズで、普通車にしか乗ったことがない人は大きな車の感覚に戸惑うことが多くありました。
つまずく人が多かった操作は、次の3つです。
- 変速操作(クラッチとギアの操作)
- 車両感覚(車の大きさや長さをつかむこと)
- バック(方向変換や縦列駐車)
筆者自身も、大型二種免許を取ったときは、しばらく乗っていなかったMT車の半クラッチとギアチェンジに苦労しました(教習生の立場での経験で、くわしくは大型二種免許の記事)。
MT車に慣れていない人は、延長も見込んで、予定と費用に余裕を持たせておくと、あわてずにすみます。
申し込む前にできる準備
大型車を練習できる環境がない人も、ふだんマイカーを運転するときに、交通ルールを意識して走る準備はできます。
教習では、交通ルールどおりに走ること(法規走行)と、頭の中で運転の手順を思い浮かべる練習(イメージトレーニング)が必要になるからです。
YouTubeやブログなどで、経験した人の体験談をある程度読んでおくのもおすすめです。
- 免許証の「免許の条件等」と「種類」で今の区分を確かめた
- 普通免許などを持っていた期間が通算3年以上ある
- 視力(両目0.8以上・片目0.5以上)と深視力に不安がない
- 近くの教習所の料金表で、入っているものと追加の料金を確かめた
- 1週間に通える日と時間、検定の曜日を確かめた
- 教育訓練給付の対象の講座か、会社が費用を出してくれるかを確かめた
大型免許のよくある質問


大型免許があれば中型以下の車も運転できますが、仕事の目的やトレーラーを引くかどうかで、ほかの免許も必要になる場合があります。
仕事を考えている人は、運ぶ物や距離で働き方が変わることも知っておくと、求人を比べやすくなります。
大型免許で運転できる車
大型免許で運転できるのは、大型自動車と、中型・準中型・普通の自動車、小型特殊自動車、原付です(道路交通法 第85条)。
| 項目 | 大型自動車になる範囲(どれか1つに当たる車) |
|---|---|
| 車両総重量 | 11,000kg以上 |
| 最大積載量 | 6,500kg以上 |
| 乗車定員 | 30人以上 |
路線バスや観光バスのように、旅客自動車運送事業としてお客を運ぶ目的で大型バスを運転するには、大型二種免許が必要です(道路交通法 第86条、くわしくは二種免許が必要な仕事の記事)。
重いトレーラー(車両総重量750kgを超えるもの)を引くには、引く側の車の免許に加えてけん引免許が必要です(牽引免許の費用の記事)。
けん引免許と一緒に取る場合
トレーラーの仕事も考えている人のために、大型とけん引をまとめて取れるセットのコースを用意している学校もあります。
| 学校 | 普通MTの人 | 中型8t限定の人 | 中型の人 |
|---|---|---|---|
| 中央バス自動車学校(北海道・通学) | 515,680円 | 408,760円 | 346,060円 |
| 那須自動車学校(栃木・合宿の相部屋) | 432,300円 | 322,300円 | 286,000円 |
けん引だけの費用や難しさは牽引免許の費用の記事、トレーラーを使う仕事の例はタンクローリー運転手の記事で紹介しています。
大型免許を生かせる仕事の種類
トラックの仕事は、運ぶ物・トラックの形・輸送距離で中身が違い、大型トラックは都市間などの長距離や大量の輸送に向いています(job tag)。
ほかに、次のような特別な用途の車の仕事もあります。
- タンクローリーやミキサー車のような特殊なトラック
- 海外からのコンテナや特に大きな荷物を運ぶトレーラー
子育て中などで帰る時間を大事にしたい人は、求人票で始業・終業の時刻と、夜間や泊まりの運行があるかを確かめてください。
job tag の賃金の統計は、大型トラックの運転手だけをまとめた数字ではないので、免許を取るだけで収入が上がるとは限りません。
運ぶ物によって必要な資格が変わる例は、タンクローリー運転手の記事で紹介しています。
大型免許の費用と日数のまとめ


大型免許の費用と日数は、今の免許で決まる時限と、通い方(通学・合宿・一発)、使える費用の助けで変わります。
- 教習所の技能教習は今の免許で決まり、中型の人は14時限、普通MTの人は30時限(AT限定の人は+4時限)
- 通学の料金は7校の例で、中型の人は約20.9万〜27.3万円、普通MTの人は約36.9万〜45.0万円
- 合宿は宿泊込みでも通学より安い学校があるが、今の免許で決まる日数(那須自動車学校の例で7泊8日〜14泊15日)を続けて休む必要がある
- 一発試験は手数料が安くても、練習に使う大型車と同乗者が必要
- 自分で払うなら教育訓練給付、会社が出すなら返す約束を書面で確かめる
- 延長の分かれ目はMT車の経験(筆者が教えていた教習所での感覚)
まずは免許証で今の区分を確かめ、近くの教習所の料金表と、気になる求人の免許の条件を見比べるところから始めてください。
\ 応募を考えている方へ /





